在学生?卒業生

洋画コース卒業生のSoh Souenさんによる個展「Keep Me Together」が開催


芸術学部洋画コース卒業生のSoh Souenさんによる個展「Keep Me Together」が、東京?代官山にあるLURF GALLERYで開催されます。
 
Soh Souenさんは、絵画?インスタレーション?パフォーマンスを通じて国内外で活動し、身体を介して生の不確かさや存在のかたちを見つめる作品を制作されています。

本展覧会では、Soh Souenさんの代表的な表現である「点描」に焦点を当て、点描の代表作〈tie〉シリーズを中心に、「点描」という手法をさらに深化?発展させた新作が展示されます。
 
〈tie〉シリーズでは、個人の証明写真を起点に「わたし」という「個」や「アイデンティティ」に問いを投げかけてきました。一方で、新たな展開として、自己と他者の境界を解体し、「わたしたち」という存在についての考察をさらに深めていきます。

また、身体において他者が入り込んでくる身体の開口部を点描で描いた〈身体の穴を穴だらけに描くシリーズより〉により、身体の自律と非自律の関係性について表現した作品も展開されます。この機会に、Soh Souenさんの世界観にぜひ触れてみてください。
 
 

ステートメント

わたしたちは忘れ続けた。
絶えず、外部に侵され続けていることを。
他者を摂取することで、この身体を維持していることを。
この身体が、60兆ほどの細胞のあつまりである事を。
きれぎれな、存在。
わたしという、無数の他者のすみか。
生自体があまりに不確証であること。
個人という認識の、底抜けの、悲しみ。
それでも、わたしと名付けて生き続けていくことを。
 
本展では、5年以上にわたり継続して制作しているドット状の絵画シリーズを展開する。大学卒業後、初めての個展で発表した本シリーズは、絵画?パフォーマンス?インスタレーションと表現の幅を広げてきた現在においても、「わたし」や「わたしたち」の性質を往還しながら思考する、自身の制作の土台となるシリーズだ。
 
今この瞬間にも私の細胞は壊れ続け、生まれなおしているように、普段私たちが 「わたし」 と呼んでいる存在は流動的でか弱い。無数の他者で構成される集まりが一定に統合されている状態を「わたし」と呼び、わたしを繋ぎ止めるために、他者を求めつづける。
 
鑑賞者が画面から隔たり、ドットの集合体が鑑賞者の目で統合されることによって人物のイメージを生成すること。つまりこの作品の属性、および我々がいつも他者からの疎隔により呼び起こされていること。そしてイメージの根拠を探そうと近づくほどに、人物像は壊れ、絵画の恥部を目の当たりにすること。
 
これらの働きが自己の脆さや不確証さ、他者── 隔たり、異なる存在の必要性をささやかに提示するものであることを願う。
 
Soh Souen

  • 日程

    2025年9月11日(木) ? 10月13日(月?祝)

  • 時間

    11:00~19:00

  • 会場

    〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町28-13 Roob1
  • 出演?出展者

    Soh Souen(アーティスト / 芸術学部洋画コース 卒業)

  • 予約

    不要

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